ペット用品を語ろう
原材料の調達段階で、ゼロとは言わないまでも、かぎりなくゼロに近い数字で取り引きされていることは、間違いありません」ここまで聞いてきて、既存のペットフード会社が生まれ変わることができるか、との問いに「YES」と答える人は少ないだろう。
多くの会社は企業利益が何よりも優先で、ペットのためによいフードをつくることが目的ではない。
もし今までどおりのやり方でそれをやろうとすれば、価格をうんと引き上げるか宣伝費を削るかしかない。
しかし、そんなことをすれば、これまでに築いた大きな市場を失ってしまうことになる。
そう考えれば、そんな自ら招いたジレンマに悩んでいる企業のものよりは、最初からまっとうな食材を使って、発ガン性のある酸化防止剤を使わずにつくられたスーパー・フードを使う方がはるかに理にかなっているとは言えなくはないか?あまりいいものではないと知りつつ、ペットたちにそれを食べさせるというのは、ある意味、動物虐待に近いものではないだろうか?かつて犬のブリーダーをしていた「O」のKさんは、ペットとして飼われている日本の犬たちは、欧米の先進国の犬にくらべて「はるかに弱い」と言う。
「純血種はもともと人間がつくり出したものですよね。
じつは純血種の犬はいろんな問題…遺伝性疾患の問題を内包して生まれてくるんです。
ぼくは長年ブリーダーをやってきたから分かるけど、たとえば叩頭の子犬が生まれたとして、その中の良くて半分、あとは駄目なのが常識なんですね。
じゃあその半分はどうするのということになりますが、健康ならともかく遺伝性の病気が見られた場合は、本来なら淘汰されることになる。
そういう子は、フードが悪いとかなんとかを言う前に、生まれつき駄目なんです。
ところが今は、そういう子たちがみんな商品として生かされていく。
だから飼い主さんの半分ぐらいは、そうやって生かされた子たちを飼っていることになるわけです」純血種の犬には必ず、その犬種に特有の遺伝性疾患がある。
それは純血種である以上避けられないような、身体の構造上の問題もあれば、最初からそうしたリスクを知りながらも無理に交配をかさねて小型化した犬種というのもある。
雑種犬の場合は、優性遺伝の確率がかなり高いが、純血種は退化現象が起きて劣性遺伝がどんどん広がってしまうというリスクをはらんでいる。
すごく気を遣って優性遺伝子を持った犬どうしを交配していれば問題は起こらないが、退化現象が起こり疾患がおもてに現われている犬を交配に使えば、劣性は広がって病気がちな子犬がどんどん増えていってしまう。
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